え?国東観光バスの「伊美」→「中の迫」行きが消えてる!?
いつの間に廃止になったんでしょう。気になるので調べてみました。
「伊美」の時刻表。消えてます。前までは「国東」と「上岐部」に並んで「中の迫」の表示がありました(気がする)
『国東観光バス 中の迫 廃止』
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うーん、それらしい情報はヒットしませんね。
調べてみましたが、いつ廃止になったのか不明です。おそらく2021年3月末あたりだとは思いますが、正確な日時は分かりませんでした!
いかがでしたでしょうか?大分の片田舎である国東市、その中でもさらに辺鄙な国見市の一部だけを走っていたこともあり、具体的な情報は見つかりませんでした!
「中の迫」行きは無くなってしまいましたが、その他の便は今でも健在なので早いうちに乗りに行きたいところですね。これからも国東観光バスから目が離せません!
で終わる訳はなく、この前(2018年)乗車したので忘れる前に書きとどめておきます。
まずは時刻表。2015年の国東市の総合時刻表から抜粋しました。
しっかりと「中の迫」止めが記載されていました。
学休日運休なのでスクール用途ということがなんとなーく分かります。
幹線に混じる区間便ってワクワクしますね。主に「中の迫」ってどこやねん。という方面で。
いつか生で見てみたいなーと思い、2018年2月28日。乗車してきました。
この日の始まりは伊美港の駐車場。前日に大学から国東へ直行し、車中泊で宿代からバス代を生成。
7時9分の「国東」行きが発車した後、ゆっくりと「伊美」バス停に向かうと7時15分発の「宇佐駅」行きが乗車待ち。「中の迫」行きはその横で発車準備を行っていました。
色味がもっさりしてるのは、2018年1月頃に広角カメラが壊れ急遽デジカメで撮影してるため。2000円で買ったカメラなので勘弁してください。
「宇佐駅」行きが発車すると、ついに「中の迫」行きが待合室前に到着です。
絵になるわぁ...
ケツもよい。
この便でしか使用されないであろう「伊美小学校」→「中の迫」の方向幕。
幕は「伊美小学校」から来ているような書き方ですが、そんなことはなく「伊美」が始発です。かつては小学校から来ていたのかな?
発車時刻の数分前、詰所から乗務員の方が出てきたので一般人も乗れるのか一応聞いてみます。
回答は、『乗れるけど、「中の迫」行きは車内放送も運賃表も用意してないから動かないよ。あと、子どもがたくさん乗るから後ろの方に座ってね。』でした。
最高か。俺はこういう景色を見たくて路線バスに乗ってるんだ。
もちろん了承し、たった一人で「中の迫」行きに乗り込みます。
発車後は、「中の迫」まで自分一人を乗せてノンストップ...とはいかず、「岐部」でたくさんの小学生が乗車してきました。
言っていたのはこのことか、と思いつつ対向車線を見ると「伊美」行きの表示を出したノンステップバスが停まっています。
後で聞いたところ、『岐部』地区から『熊毛小学校』まで通学する小学生がバスに乗っているんだそう。「上岐部」方面からこのバスに乗り換えて通っている児童もいるとか。
「岐部」から騒がしくなった車内も、『熊毛小学校』にほど近い「大熊毛」で全員降りると再び静寂を取り戻します。
あ、運賃表動いてるじゃんというそこのあなた。
実はこれ、ずっと「伊美」までの運賃を表示しています。おそらく「国東」から乗車したときの運賃かな。とにかく、役に立たないどころか逆方向の運賃を表示し続けていました。面白え...
自分一人を乗せたバスは、『国見町』と旧『国東町』の境にある『納屋隧道』を抜けると、まもなく終点の「中の迫」。
さあ、どうやって折り返すんだ。と思ったのと同時に、旧道に入り込んで少々強引にぐるっと転回。停まることなく、そのまま反対方向に向かって走り出しました。
すぐさまトンネルを抜けると、前方のバス停に制服を着た学生が。あれ?国東市の時刻表では、もう少し先の「大熊毛」始発では?と思いつつ、学生はいつも通りといった仕草で座席に座り込みます。
その後も学生は増え続け、アウェー空間にも慣れてきたころ「国見中学校前」で全員下車。都合よく往復ともスクールバスを兼ねた運用なんですね。
折り返しの終点「伊美小学校」は、8時4分着。バスで通学する生徒は少ないようで自分と数人だけの下車となりました。
車内の忘れ物チェックを行う合間に撮影をさせていただきました。方向幕あるんですね。初めて見ました。
そして、回送としてバスは前方へ...行くと思えば突然、農道に頭を突っ込み、本線へ切り返して車庫である「伊美」へと折り返して行きました。
最後まで面白い路線でした。
あと、折り返しは「中の迫」→「伊美小学校」で乗車できるようなので、国東市の時刻表が間違ってたっぽいです。
最高でした。